ゴルフは覚えるルールが多く、特に初心者は判断に悩む場面がたくさん訪れるでしょう。初心者がよくやりがちなペナルティをまとめました。
OB(1打罰)
OB(アウトオブバウンズ)はプレー可能区域外にボールを打ち込んでしまうことをいい、初心者に多いミスショットです。OBは1打罰のペナルティとなります。
例えば…
ティーショット(1打目)でOBを打った場合→ペナルティとして1打加え、打ち直しは3打目と数える。
2打目でOBを打った場合→ペナルティとして1打加え、OBのボールを打った場所の近くにボールをドロップしてプレー続行。打数は「ティショット+2打目(OB)+ペナルティとして1打」で、ドロップしたボールは4打目としてカウントする。
空振り(無罰)
空振りしてもペナルティはありません。ただし、空振りも1打として数えるため、次に打つのは2打目とカウントします。空振りは恥ずかしいものですが、よくあることです。ごまかすことはマナー違反ですので、1打としてカウントしましょう。
例えば…
・ティーショット(1打目)を空振りした→打ち直しは2打目とカウント。
・2打目を空振りした→同じ場所から3打目として打つ
ペナルティエリア(無罰もしくは1打罰)
池などの水域や崖などのペナルティエリアに打ってしまった場合は、
- そのまま打つ(無罰)
- 元の場所から打ち直し。元の位置から1クラブレングス以内でホールに近づかないところにドロップ(1打罰)
- ペナルティエリアを最後に横切った地点とグリーン上のピンを結んだ後方線上に基点を決め、1クラブレングス以内でホールに近づかないところにドロップ(1打罰)
レッドペナルティエリア(赤杭・赤線)の場合は、上記に加え
- ペナルティエリアを最後に横切った地点から、2クラブレングス以内でホールに近づかないところにドロップ(1打罰)
ボールを打つ前にバンカー内の砂にクラブが触れてしまった(2打罰)
バンカー内でクラブを構えたり、素振りをした際にクラブが砂に触れると、2打罰です。ペナルティエリアではソールしてもOKですが、バンカー内ではソールすると2打罰となるので要注意!
例えば…
セカンドショット(2打目)をバンカー内でソールして打ち、グリーン上に。そのあと、1パットでカップインした。
→「①ティーショット+②セカンドショット+③④ペナルティとして2打+⑤1パット」で5打と数えます。
グリーン上でマークをせずにボールを拾う(1打罰)
グリーン上にボールが乗った場合は、他プレーヤーのパッティングの邪魔にならないようにしたり、ボールの向きを調整するためにボールを拾うことができます。ボールを正確な位置に戻せるようにボールを拾う前に、ボールの真後ろにマークをつける必要がありますが、マークを忘れて拾ってしまった場合は1打罰です。
ロストボール
自分が打ったボールが見当たらない時は3分間までならボールを捜索することができます。(2019年ルール改定で5分→3分へ短縮)
時間内にボールを見つけられなかった場合はそのボールはロストボール(紛失球)となり、3分経過後にボールが見つかったとしても、そのボールでプレーすることはできません。
ロストボールとなった場合は、ペナルティとして1打罰を加え、出来るだけ元の場所に近い位置にボールをドロップして打ち直すのが基本的な処置となります。
ただし、例外的な措置もあります。
3分間ボールを探し、元の場所に戻って打ち直しをするというのは時間がかかり、スロープレーに繋がります。それを防ぐのが「暫定球」で、その場で打ち直しをする方法です。
暫定球を打つときは必ず、「暫定球を打ちます」と宣言し、ボールのブランド名とボール番号を伝えなければいけません。(宣言しなければ1打罰のペナルティ)ただし、自分または同伴者がボールをすでに探し始めている場合は暫定球を打つことができません。
暫定球を打った後に、OBでない状態でボールが発見された場合は暫定球を破棄して、元のボールでプレーをします。この時、暫定球での打数はカウントしません。(暫定球でプレーし続けると、2打罰のペナルティ)
木の根っこや池の縁にボールが止まってショットが打てない
ウォーターハザード以外の場所で、木の根元にボールが引っかかったり、池の際にボールが落ちたなど次のショットを打つことが困難な場合は「アンプレヤブル」を宣言し、1打罰を受け入れることで、救済処置を受けることができます。
- 元の場所に戻って打ち直し
- ボールがあった位置から2クラブレングス以内で、ホールに近づかない範囲内でドロップしてプレー再開
- ホールとボールを結んだ線の後方にある基点から2クラブレングス以内にドロップしてプレー再開
プレー中に自分のボールを動かしてしまった
ボールが動いたケースによってペナルティは異なりますが、自然の作用や局外者がボールを動かした場合は無罰で元の位置にプレースして、プレーを再開できます。
ただし、以下の場合は1打罰となります。
- アドレスを取ったときにクラブが当たってボールが動いた
- クラブをソールした時にボールが動いた
- アドレスを取ったときに足で芝をならした時にボールが動いた
同伴者の球を間違えて打ってしまった(誤球)
自分以外のボールを誤って打ってしまった場合は2打罰のです。ただし、誤って打った球は打数にカウントされません。
反対に自分のボールを同伴者に打たれてしまった場合は、元の位置に戻しプレーを再開します。
打ったパットが同伴者のボールに当たってしまった
自分が打ったパットが同伴競技者のボールに当たってしまった場合は2打罰です。自分のボールはそのままの状態でプレー再開、相手のボールは元の位置に戻してプレー再開します。グリーンで自分のパットライン上に同伴競技者のボールがある場合は、マークしてボールを拾い上げてもらうようにしましょう。
同伴競技者にアドバイスをもらった
ラウンド中にプレーに係わるアドバイスをもらう、アドバイスをすることは禁止されています。アドバイスを求めた側、アドバイスをした側ともに2打罰を受けなければいけません。プライベートゴルフでは気にしていない方も多いですが、正式には2打罰となるので注意しましょう。