ゴルフは審判がいませんので、自分たちでスコアをつけていく必要があります。ラウンドするときはスコアの記入が必須ですので、スコアカードの見方や書き方は覚えておきましょう。上級者になると上達するために自己流でスコアをつける方もいますが、この記事では初心者向けの基本的なスコアのつけ方について説明します。
ゴルフスコアとは?
ゴルフスコアはボールをホール(カップ)に入れるまでの打数を表したものをいい、このスコアが小さければ小さいほど上級者を意味します。ゴルフはスコアを競うスポーツなので、ゴルフの腕前を決めるのもスコアが基準になりますし、前回より上達したかを比べるのもスコアが判断材料の一つになります。何年もゴルフ経験があってもスコアによっては初心者扱いされてしまうのです。
初心者の場合は男性が120~150、女性が130~160ほどが平均スコアです。あくまでも平均スコアでこれ以上のスコアの初心者さんもたくさんいらっしゃいます。ただ、平均をあまりにも大きく上回るスコアは同伴者に迷惑をかけたり、スロープレーになってしまうので要注意です。まずは「120切り」を目標に頑張ってみましょう。
スコアカードの見方
スコアカードは各ゴルフ場で用意されています。というのも、ゴルフ場によってコースが違うのでそのゴルフ場に合ったスコアカードが用意されており、チェックインした際にロッカーキーと一緒に「スコアカードホルダー」が渡されます。スコアカードを記入するための鉛筆もマスター室前に用意されているので、特に用意する必要はありません。
画像:http://www.mizuno.jp/golf/junior/manners/score.html
スコアカードの各項目の見方についてです。
【HOLE】ホールナンバー
各ホールにあてられた番号です。全部で18ホールあり、1~9番がOUTコース、11~18番がINコースと呼ばれています。基本的にはOUTコース→INコースの順で回りますが、混雑時にはインコースから回る場合もありますので、その際はスコアの記入欄を間違えないように気をつけましょう。
【YARD】各ホールの距離(ヤーデージ)
ゴルフコースにはヤード杭が設置されており、グリーンまでの距離はこのヤード杭で把握することができます。ヤード杭は残りヤードを数字で示していたり、色や線で示しているなどゴルフ場によって違います。グリーン上までの距離か、センターまでの距離なのかもゴルフ場によりますので、表示単位やヤードの見方は事前に確認しておきましょう。
YARD(YARDAGE)の下には「BACK」「REG」「FRONT」「LADYS」または、「BLUE」「WHITE」「RED」と数値が区分けされていますが、これはティーイングエリアによって距離が異なるため、区別して表記されています。一番距離があるのは「BACK(バックティー)」で主に上級者やプロが使います。初心者は一番距離の短い「FRONT(フロントティー」、女性の場合は「LADYS(レディースティー」を使いましょう。
【HDCP】ホールハンディキャップ
ホールハンディキャップはホールごとに決められたハンディキャップで、HDCPの数字が小さい方が難しいホールを意味します。ハンディキャップに差があるプレーヤー同士がラウンドした際に、その差を活かせるホールを決めるためにつけられた数字です。正式には「ストロークインデックス」と言います。
【PAR】各ホールの規定打数(パー)
各ホールには規定打数(パー)が定められています。パーはホールの長さによって3・4・5で設定されており、パー3は「ショートホール」、パー4は「ミドルホール」、パー5は「ロングホール」とされています。例えば、パー3と書かれているコースは「このコースは3打でホールアウトすれば基準クリアです」という意味を示しています。
同伴者のスコア記入欄
自分のスコア記入欄だけでなく、同伴者のスコア記入欄もあります。初心者の場合は自分のスコアをつけるので精いっぱいで、同伴者のスコアまで手が回らないという方も多いでしょう。まずは自分のスコアだけでも間違わずにしっかりつけることが大事です。
アウト【OUT】、イン【IN】、トータル【TOTAL】のスコア記入欄
1~9番のアウトコースの合計、10~18番のインコースの合計、アウトコースとインコースの合計を記入します。OUTとINの合計をGROSS(グロス)と表記しているカードもあります。
【HANDICAP】ハンディキャプ記入欄
自分のハンディキャップを記入する欄です。
【NET SCORE】ネットスコア
アウトコースとインコースの合計(TOTALまたはGROSS)からハンディキャップを引いたスコアが「ネットスコア」となります。
署名欄
スコアカードの「ATTESTED BY」はプライベートなら同伴競技者、競技であればマーカーにサインをもらいます。スコアの確認をし、間違いなければ「APPROVED BY」に自分の名前をサインします。
スコアの記入方法
まずはラウンド前に同伴者の名前を記入します。接待ゴルフや社内コンペの場合は自分の名前を最後に書いてしまいがちですが、自分の名前は最初に記入します。それ以降の順番は年功序列やティーアップ順など特に決まりはありません。
スコアカードに「打数」を記入する人と、「パー±の打数」を記入する人がいますが、正しいスコアのつけ方は「打数」です。パー±の打数の方が計算がしやすいので、上級者になるとこちらで記入される方も多いのですが、正しい記入の方法を覚えておきましょう。
スコア | 呼び方 | 意味 |
---|---|---|
-4 | トリプルイーグル(コンドル) | パーより4打少ない打数でホールアウトすること |
-3 | ダブルイーグル(アルバトロス) | パーより3打少ない打数でホールアウトすること |
-2 | イーグル | パーより2打少ない打数でホールアウトすること |
-1 | バーディー | パーより1打少ない打数でホールアウトすること |
±0 | パー | ホールアウトするまでの基準打数 |
1 | ボギー | パーより1打多い打数でホールアウトすること |
2 | ダブルボギー(バザード) | パーより2打多い打数でホールアウトすること |
3 | トリプルボギー(グラウス) | パーより3打多い打数でホールアウトすること |
4 | クワドラプルボギー(ターキー) | パーより4打多い打数でホールアウトすること |
スコアカードの各プレーヤーのマスは2つに分かれています。左側のやや大きめの枠には「全打数」、右側の小さい枠には「パット数」を記入するのが一般的な書き方です。例えば、「パー4でボギー(+1)だった場合は、左枠に【5】」と記入します。
もし、OBなどペナルティがあった場合は全打数に追加する必要があります。5打+OB(1打罰)なら、全打数は【6】となります。
心配な方はスコアカウンターを持ちましょう
初心者は1ホールの打数がどうしても多くなってしまうため、自分が何回打ったのか混乱してしまうことが多いです。頭の中で覚えておくのは大変ですし、打つことに精いっぱいでカウントを忘れてしまうこともあります。
スコアカウンターは打数をカウントすることができる便利なグッズです。打つたびにボタンを押して打数をカウントできるので、スコアを数えるのが苦手な方やプレーに集中したい方はスコアカウンターを携帯するとよいでしょう。